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【脳科学】bilingualの利点について

Wednesday, December 16, 2020

論文

今回はbilingualであることの利点について

bilingualに憧れる人もいるのではないでしょうか?

日本でも住居など国際化が見られてきており、英語や多言語を使用する機会も多くなってきたのかもしれません。

そんな生活の中で大人のbilingualというよりは、子供の教育でbilingualに育てる。ということで、脳の機能にも有利だからと英会話を中心に言語の習得に勤しむ子供もいます。

そんなbilingualでいることが、脳機能において有利になるのか?ということについて更なる研究調査をした論文を紹介します。

結論から

認知機能において有利な結果が出ている研究もあるが、すべての研究で同じような結果は出ていません。

正確な認知機能制御の関連性について言及するならば、ビッグデータの使用など更なる研究が必要とのこと。

社会的な地位などに影響するというデータもありますが、
皆が適応する話ではない数値なので関連性は低いとのこと。

研究内容

・54件のbilingualに関する研究の中から2692人が関与したデータを基に結論を出した。

・元の研究の過半数の54.3%(25/46)が認知制御におけるバイリンガルの優位性を実際に発見した。
しかし、28.3%(13/46)が混合結果を発見し、17.4%(8 / 46)バイリンガルの優位性の存在に対する証拠を見つけました。

・参加者の年齢を考慮に入れると、認知制御におけるバイリンガルの優位性の存在を支持するより多くの証拠が成人で見つかりました。

成人のバイリンガルでは、元の研究の56.4%(22/39)が認知制御においてバイリンガルの優位性を実際に発見しましたが、28.2%(11/39)は混在した結果を見つけ、15.4%(6/39)はその利点が発見されました。

それと比較して、子供を調査する研究では、元の研究の42.8%(3/7)がバイリンガルの優位性の存在を支持する結果を見つけ、28.6%(2/7)は混合結果を見つけ、28.6%(2/7)はその存在に対する証拠を見つけました。


これらのことから「バイリンガリズム」と呼ばれる特徴は、多言語を操るだけではなく認知制御にも優れている可能性が示唆されている。

認知制御とは

「環境内の顕著な刺激に適切に応答し、目標指向行動に焦点を維持するための思考の調整と調整」
とのことでした。

肯定的な結果が多いため、bilingualでいることのメリットはしっかりとありそうなものに。

まとめ

子供もそうですが、成人でも認知制御は欲しいですよね!

環境変化に適応し、目標行動を達成するための思考なんて今からの世の中には必要なもの。

単純作業だけで満足な人にはピンとこないかもしれませんが、
医療従事者としては、何時患者の容体変化などで環境の変化は起こるもの。

私のような柔道整復師でも患者の容体が変化し、緊急的なな対応をとることもありますので、bilingualでいることの動機付けの1つになってくれればいいもの。

あまり興味はないでしょうが、私はbilingualではありません。

英文は読めるぐらいで、話したりは出来なくなってしまいました。


van den Noort M、Struys E、Bosch P、他 認知制御におけるバイリンガルの利点は存在しますか?その場合、その調節因子は何ですか?体系的なレビュー。Behavサイエンス(バーゼル)2019; 9(3):27。2019年3月13日公開doi:10.3390 / bs9030027

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