今回は慢性B型肝炎に対する漢方薬について
実際に慢性B型肝炎に対して漢方薬は他のハーブと組み合わせて処方されていることがあるようです。
そんな漢方薬についてエビデンスを紹介します。
研究内容
3556人の参加者による35の無作為化臨床試験を含めました。
1つの試験では、Radix Sophorae flavescentisとプラセボを比較しました。
治療形態が1から24か月の不均一な形態とRadix Sophorae flavescentisの投与方法(経口カプセル、経口錠剤、静脈内注入、筋肉内注射、ツボ(特に選択した鍼治療部位)注射)を評価しました。
2件の試験には、14歳までの子供が含まれていました。
10件の試験で重篤な有害事象が評価されました。
結論
含まれた試験には、健康関連の生活の質、B型肝炎関連の死亡率、およびB型肝炎関連の罹患率に関するデータがありませんでした。全死因死亡率および重篤な有害事象および「重篤ではないと考えられる」有害事象を有する参加者の割合に対するRadix Sophorae flavescentisの影響は依然として不明です。Radix Sophorae flavescentisは、検出可能なHBV-DNAと検出可能なHBeAgを有する人々の割合を減少させたことを示す結果を解釈する際に注意をお勧めします。多数の試験の設計と実施に関する情報を入手できませんでした。したがって、レビューにそれらを含めることを思いとどまりました。開示されていない資金は、試験結果に影響を与え、試験デザインが不十分になる可能性があります。Radix Sophorae flavescentisが広く使用されていることを考えると、患者中心の結果を評価する大規模で公平で高品質のプラセボ対照無作為化試験が必要です。
まとめ
この論文からでは何とも言えない結論となりました。
対象とするレビュー数の増加によって統計的に変化が出てくるのかもしれませんが、
確実な情報を求める方は他の漢方薬などの別の選択肢を考えるのも1つではないでしょうか。
論文が見つかれば紹介します。
Liang N、Kong DZ、Ma SS、Lu CL、Yang M、Feng LD、Shen C、Diao RH、Cui LJ、Lu XY、Nikolova D、Jakobsen JC、Gluud C、Liu JP。慢性B型肝炎に対する介入なしまたはプラセボに対するRadix Sophorae flavescentis。コクラン・システマティック・レビュー2019、第4号。番号:CD013089。DOI:10.1002 / 14651858.CD013089.pub2。