今回はジャンプ動作の筋活動について
ジャンプ競技などで膝を痛めないようにしたいですか?
バスケット、バレーボール、フィギュアスケート、etc・・・
ジャンプをして着地をする競技は多いです。
そんなジャンプして着地する競技の負傷として、代表的な疾患は「前十字靭帯損傷」
それの予防になるヒントが書いてある研究論文を紹介します。
研究内容
参加者は10人の健康な女性でした。
時計回りの180°および360°の回転ジャンプ着陸中に、左脚(非利き脚)の膝関節筋で筋電図検査を実施しました。
結果
180°回転ジャンプ着陸時の筋肉の事前活動は、
内側広筋(VM):35.68±11.22ミリ秒
大腿直筋(RF):38.05±14.77ミリ秒
外側広筋(VL):47.10±19.96ミリ秒
大腿二頭筋(BF):115.63±30.48ミリ秒
半膜様筋(SM):136.45±47.52ミリ秒
でした。
360°回転ジャンプ着陸時の筋肉の事前活動は、
VM:45.25±17.41ミリ秒
RF:42.38±13.35ミリ秒
VL:48.75±19.20ミリ秒
BF:132.20±46.74ミリ秒
SM:140.70±40.64ミリ秒
でした。
180°回転ジャンプ着陸と360°ジャンプ着陸の両方で、
ハムストリングの前活動は、大腿四頭筋の前活動よりもかなり早く発生します。
(p <0.01)
まとめ
この結果から強化する筋肉のヒントがわかりましたね?
ACL損傷を防ぐためにハムストリングスの強化は有用である。という見解もあるため、
医療従事者やトレーナーはこの知識は有益たるものではないのでしょうか?
実験ではスケート競技の着地のような状態ですが、
膝関節だけに注目すると、案外他の競技でも同様の動きが観察されます。
エビデンスの質は?な所もありますが、
面白い情報だったので。
https://doi.org/10.1016/j.asmart.2019.01.001