今回はマレットフィンガーに対する治療方法について
指の伸筋腱障害でもあるマレットフィンガー。
この症状に対する治療方法の介入について調査している研究がありましたので、
何の治療方法の有用性が高いのか?ということについて紹介します。
研究内容
4つの試験が含まれました。
これらには、主に成人である283人のマレット指の負傷を伴う合計278人が参加しました。
不十分な結果評価を含む、4つの試験すべてに方法論的に欠陥がありました。
3つの試験では、異なるタイプのフィンガースプリントと標準のスタックスプリントを比較しました。
ある試験では、穴あきカスタムメイドのスプリントで治療された参加者の治療失敗の発生率が低いことがわかりました。
ある試験では、パッド入りアルミニウム合金の可鍛性指副木で治療された参加者の合併症が少ないことが判明しました。
ただし、治療の失敗の発生率は2つの治療群で同様でした。
Abounaスプリントを評価する1つの試験では、2つのグループで同様の治療失敗の発生率が見つかりました。しかし、アボウナの添え木は、ゴム製カバーの分解と露出したワイヤの錆のために交換が必要になることが多く、参加者にはあまり人気がありませんでした。
4番目の試験では、マレット指をキルシュナー鋼線固定で治療した参加者と、プライアーおよびハワードスプリントを使用した参加者との間に統計的に有意な差は認められませんでした。
2つのグループで同様の数値が合併症を起こしました。
結論
ランダム化比較試験でテストされた比較から、マレット指の外傷の治療に使用される異なるカスタムメイドまたは市販のフィンガースプリントの相対的有効性を確立する証拠は不十分でした。長時間の固定に使用されるスプリントは日常使用に十分な堅牢性を備え、患者がスプリントの使用説明書を厳守することが重要であることを思い出してください。手術が適応となる時期を判断するには、証拠が不十分でした。
ハンドロールHHG、バゲラMV。マレットの指の怪我を治療するための介入。Cochrane Database of Systematic Reviews 2004、Issue3。アート。番号:CD004574。DOI:10.1002 / 14651858.CD004574.pub2。
まとめ
伸筋腱の障害であるマレットフィンガーですが、付着する骨の裂離などが関与するため固定具に関する介入方法の結果は上述の通りでした。
骨折の1種となりますので、目視などでの見極めは困難ではありますが間違っても有効でない対処方法を行われないようにご注意ください。