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【認知症】に対するアロマセラピーのエビデンスについて【医療従事者】

Monday, November 18, 2019

論文

今回は認知症に対するアロマセラピーについて

認知症は増えつつあるようにも思え、何時自分が、家族が、と考えられることもあります。

認知症に関しては対策法など色々と言われますが、アロマセラピーではどうなのか?ということについて研究されている論文を紹介します。

研究内容

428人の参加者による7つの研究がこのレビューに含まれていました。

これらのうち、使用可能な結果を​​公開したのは2つだけでした。

個々の患者データは、1つの試験(Ballard 2002)から取得され、追加の分析が実行されました。
Ballard 2002の個々の患者データを使用して実施された追加の分析により、興奮の尺度および行動症状での変化は一貫性のないものでありました。

2011年のデータでは、動揺、行動症状、日常生活の活動に違いは見られませんでした。 

結論


認知症の人に対するアロマセラピーの利点は、このレビューに含まれる7つの試験から明確ではありません。含まれた研究にはいくつかの方法論的な困難があったことに注意することが重要です。認知症に対するアロマセラピーの有効性に関して明確な結論を引き出すには、より適切に設計された大規模なランダム化比較試験が必要です。さらに、アロマセラピーの介入が異なるかどうか、認知症の種類によって結果が異なる可能性など、いくつかの問題に対処する必要があります。

Forrester LT、Maayan N、Orrell M、Spector AE、Buchan LD、Soares-Weiser K.認知症のためのアロマセラピー。Cochrane Database of Systematic Reviews 2014、Issue2。アート。番号:CD003150。DOI:10.1002 / 14651858.CD003150.pub2。 

まとめ 

認知症の人に対するアロマセラピーの効果はこのような結果でした。

症状を改善する。というよりは、症状による生活の質の向上を研究したものとなっていましたが、それでも有意たる結論は得られていません。

利用するか?と考えさせられると好みが分かれることは当然ですが、アロマの独特な臭いが苦手な私としてはこの選択肢はなし、と捉えた方法でした。

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