今回は外傷性脳損傷のリハビリに鍼治療を行うことについて
鍼灸師と仕事を共にする機会に身をおいていますが、独特な思考などを持ってヒトの体を分析する鍼灸師は興味深く思っています。
どっちがいいとかそういうことではなく、科学的な裏付けも関係なしに試行し、自分や東洋医学などの考えをもって接する。という点においては勉強になっています。
そんな鍼灸師が提供する鍼治療は脳損傷のリハビリに有用なのか?という研究について紹介します。
研究内容
294人の参加者を含む4つのRCTは、このレビューで指定された結果を報告しました。
3人がTBIの鍼治療を調査し、1人が急性TBIの鍼治療を調査しました。
結果は、これらの適応症に対して鍼治療が有効であることを示唆しているように思われるが、これらの研究の方法論的質が低いため、結果は疑問視されています。
いずれの研究でも鍼治療の副作用は報告されていません。
結論
含まれる研究の方法論の質が低いため、TBIの急性期治療および/またはリハビリテーションにおける鍼治療の有効性と安全性について最終的な判断を下すことはできません。これらの適応に対する有益な役割は依然として不明です。高品質の試験によるさらなる研究が必要です。
外傷性脳損傷の急性期管理とリハビリテーションのためのWong V、Cheuk DKL、Lee S、Chu V. 系統的レビューのコクランデータベース2013、第3号。番号:CD007700。DOI:10.1002 / 14651858.CD007700.pub3。
まとめ
バーセルインデックス、昏睡などに関する有益性が報告されているものもあれば、一貫した内容でもない結果となっていました。
介入には鍼、電気鍼が試行されていましたが、副作用の報告がされていないので試行する意味はあるのかもしれません。
科学的な裏付けはありませんが、何とかしたい場合の手段として。