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COVID-19パンデミックで鬱病の発症が多く報告された年齢、性別は?

Monday, November 15, 2021

COVID-19

COVID-19パンデミックによるうつ病と不安障害の世界的流行。

Global prevalence and burden of depression and anxiety disorders in 204 countries and territories in 2020 due to the COVID-19 pandemic

Open Access Publication Date: October 8, 2021 DOI: https : //doi.org/10.1016/S0140-6736(21)02143-7

内容

COVID-19パンデミック時に報告された大うつ病性障害および不安障害の有病率についてシステマティックレビューを行い,2020年1月1日から2021年1月29日までのデータを入手し、分析された研究があります。

PubMed,Google Scholar,プレプリントサーバー,灰色文献の情報源を検索し,専門家にも相談していたという内容になります。対象となる研究は,COVID-19パンデミック時の一般人口を代表するもので,パンデミック前のベースラインを持ち,うつ病または不安障害の有病率を報告していました。

メタ回帰で収集したデータを用いて,COVID-19インパクトインデックスを用いて推定し,このモデルを用いてパンデミック前の有病率を,年齢,性別,地域別に変化を推定していました。最終的な有病率の推定値と障害の重み付けを用いて,大うつ病性障害と不安障害を持つ人の生存年数と障害調整生存年(DALYs)を推定しました.

調査の結果、5683のデータソースが特定され、そのうち48のデータソースが選択基準を満たし、2つのCOVID-19影響指標、具体的には毎日のSARS-CoV-2感染率と人の移動性の低下が、大うつ病性障害の有病率の増加と関連していました。

パンデミックの影響を受けたのは男性よりも女性の方が多く、大うつ病性障害の場合は高齢者よりも若年層の方が影響を受けていることがわかりました。

2020年にパンデミックの影響を最も強く受けた地域では、人の移動手段が減少し、SARS-CoV-2の感染率が日々上昇していることから、大うつ病性障害と不安障害の有病率が最も上昇していると推定されました。

COVID-19パンデミックの結果、全世界で5,320万人(44.8~62.9)の大うつ病性障害の症例が増加したと推定されました。(27.6%[25.1→30.3]の増加)

人口10万人あたりの有病率は3152.9件(2722.5件から3654.5件へ)、さらに不安障害が全世界で7,600万件(64.3件から90.6件へ)と推定され、有病率の合計は4802.5件となりました。

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