性格が似ている人がいると知れば、見た目が似ていなくても似ていると勘違いしてしまう。
If you think we have similar personalities, people look alike, new study finds
DOI:10.1016 / j.cognition.2021.104889
内容
学術誌「Cognition」に掲載された研究結果によると、人の性格に関する知識は、顔の同一性の認識に影響を与え、無関係な同一性に偏らせることができるそうです。
この研究でテストされた多くの顔のペアでは、「ウラジミール・プーチン」や「ジャスティン・ビーバー」などが参加者の心の中で似たような性格を持っている場合、身体的な類似性がなくても視覚的に似ているように見えます。
顔認識が脳内でどのように機能しているかという基本的な科学的理解を示すものとして、研究者らは、顔の視覚的な手がかりだけでなく、事前の社会的知識が顔認識に積極的な役割を果たしていることを示唆しています。
この因果関係を証明するために、研究者らは、この効果が初対面の人にも及ぶかどうかを判断するために、被験者がよく知らないと答えた他の白人男性の画像を見せました。そして、写真に写っている人物の性格が似ていることを知らされると、被験者は自分の顔に似ていると認識しました。さらに、顔のアイデンティティーの知覚は、目やあごなどの顔の特徴だけでなく、他の人に関する社会的知識によっても歪められ、そのようなアイデンティティーがないにもかかわらず、他のアイデンティティーに偏ってしまうことが明らかになりました。