なぜナルシストの人は組織で昇進するのか。
Employee Narcissism and Promotion Prospects
First published: January 23, 2021 https://doi.org/10.1111/jopy.12619
内容
自己陶酔型の個人が影響力のある地位につくことはあるが、どのようにしてそうなるのかを説明するのは難しいものです。
正式な階層での昇進は上司の評価に依存するため、本研究では、従業員の自己愛と上司の昇進可能性の評価との関係を調べ、権力の誇示と印象管理の観点から予測を検証していました。
組織の従業員とその上司を対象とした2つのマルチソース調査(S1:N個の従業員=166人、N個の上司=93人、S2:N個の従業員=128人、N個の上司=85人)により、従業員のナルシシズム(S1、S2)、従業員の昇進可能性の感覚(S1、S2)を測定しました。
結果は、パワーの視点の表示を支持するものでした。ナルシシズムは、自己昇進の高さと上司に対する権力感の高さの両方を示したが、従業員のナルシシズムと自分の昇進可能性に対する評価の間の正の関係を説明したのは後者でした。
ナルシシズムの高い社員は、組織内でより大きな力を持っているかのように振る舞い、そのため、より高いレベルのポジションで期待される行動を示すという説明がなされています。