MYTREX REBIVEのレビュー
※promotionではありません。勝手にレビューしているだけです。
この記事では、医療従事者たる著者が、臨床で「MYTREX REBIVE」が使えるものなのかどうかをレビューしていきます。
個人的な感想
この機材が臨床で使えるのかどうか?と思った時に、
「使えない」
と判断し、一度も現場では使ったことがないため、自分のリラクゼーション用になっています。
では、その理由を述べていきます。
そもそも使えない
この機材の使用事項として以下のことが説明書にも記載されています。
・悪性腫瘍、心疾患、血栓症、血行障害がある人
・薬の服薬中、妊娠中などの人
・糖尿病などの末梢循環障害や知覚障害のある人
・皮膚の外傷、湿疹、腫脹がある人
・発熱時
・骨疾患、筋損傷のある人
・神経障害、アレルギー性皮膚炎などのある人
そもそもが、マッサージ療法自体も禁忌とされ、このような機器の説明書には必ず記載されていることであり、使用の際は「医師」に相談する必要があります。
よって、安全に使用するにあたっては以上のことに当てはまる際は、自己判断で使用せずに医師に相談することが薦められます。
臨床上で使えないと思った点
上述のような禁忌とは別の理由でも使えないと思いました。
・適応する疾患が見当たらない。
・連続稼働時間が短い。
・刺激が強すぎると言われることが多い。
まず、適応する疾患という点においては、マッサージ療法の適応と同様のことが考えられますが、そもそもマッサージ療法を適応とする疾患が殆どありません。これは疾患別のガイドラインなどが幾つか公開されていますが、マッサージ療法が推奨される疾患というものがあまりありません。
著者が見てきた中では、「腰痛症」ぐらいですが、マッサージ療法自体推奨レベルが高くないことから、この機器を優先して使用する意義がないため、臨床では使えないものとして判断しました。これを取り入れるぐらいなら、他に優先する療法があるからです。
次に連続稼働時間についてですが、著者だけかもしれませんが、臨床に入ると対応する人は入れ替わりますので、連続使用時間というものが大事になってきます。
この製品の説明書にも書かれていますが、動作時間は約2時間とされ、充電には3時間ほど掛かるものとしてスペック記載されています。
ということは、これを超える現場では使用が難しい、または連続使用していると機器が熱くなってくるため、使用が難しくなることがあります。
最後に強すぎると書いた部分ですが、この機器は高速振動する部分が売りでもあり、レベル1の状態でも1分間に2,100回の回転数があります。最大でレベル5となり、この時は3,300回の回転数となるため、強めのマッサージを好んだりする人にとっては良いのですが、臨床となると刺激を求められないこともありますので、万人に使えるものではないということです。
良いトコロもあります
上述では散々なことを書いてきましたが、個人的に感じるいい部分もあります。しかし、個人的な感想であるため、製品が科学的に優れているとかそういった根拠はありません。
セルフマッサージが楽になった。
著者は毎日ストレッチをするのですが、ストレッチのし始めは過去に痛めた部分が痛かったりしますが、この機器を使用することで痛みの感覚は軽減されているような気がします。
この時は主に左大腿部後面が痛むのですが、VASが6だったのが15分の使用で4ぐらいにはなる感覚です。因みに関節の可動域の変化はありません。(角度計で計測したこともあります。)
良いのか悪いのかわからないこと。
これは良いのかどうかがわからなかったことになります。
このように、様々なアタッチメントが付属されており、当てる面に応じて使い分けるような記述がされていますが、筆者は丸いものしか使用していません。それは、他のものが使ってみた感覚で変わらないと思ったからです。
まとめ
筋膜リリース?という名でもこの機器が紹介されていますが、関連研究を閲覧しても筋膜リリース自体が中々怪しいものではあるため、それらの研究で有意なものが出た時には再現したいので実践してみるかもしれません。
個人的には
ストレッチ補助用 → ×
治療補助用 → ×
セルフマッサージ用 → 〇
という感想でした。