今回は肝硬変になってしまっても運動で得られる効果はあるのか?
肝硬変はご存知ですか?
肝硬変とは本来は柔らかい組織である肝臓が、
線維化と呼ばれる変化をきたした結果として肝臓全体が硬くなる状態を指します。
ということは本来の働きも低下してしまいますので、
肝硬変を有する人々はしばしば筋量と筋力の減少に悩まされます。
どんな研究がされたのか?
研究では173人の参加者を含む6つのランダム化臨床試験で行われました。
全ての参加者が肝硬変であり、運動内容を自転車、
トレッドミルウォーキング、重量挙げを含む、異なる種類の運動で実験しました。
結果は?
運動は死亡率(死)、副作用やクオリティオブライフには影響しなかったようです。
まとめ
肝硬変を患ってしまうと、筋肉トレは最強のソリューションとはならなかったようです。
但し副作用なども確認はされていませんので、医学的な側面よりも心理学的には運動をすることで、自己効力感やストレス解消とはなりそうなものです。
そういった意味では運動をされることは薦めれる。というものですが、
生活の質や生命予後に関しては過度の期待は禁物となる結論ではありました。
アーマンL、ダムG、Rinnov AR、ビルストラップH、Gluud LL。肝硬変患者のための運動 系統的レビューのコクランデータベース2018年、第12号。番号:CD012678。DOI:10.1002 / 14651858.CD012678.pub2。