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This is a blog about the scientific basis of medicine. A judo therapist reads research papers for study and writes about them.

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筋ジストロフィーの筋力低下を防ぐ??クレアチンの研究

Tuesday, January 26, 2021

指定難病

今回は後天性に起こってしまう進行性に筋力低下がある筋疾患について。


サプリメントにもなっているクレアチンは健康な個人の筋肉パフォーマンスを改善します。

紹介する論文は、筋疾患における筋力低下の治療のためのプラセボと比較したクレアチンの有効性を評価することになります。


研究の内容は?

・14件の試験から364人の無作為化に選ばれた参加者を対象にした。

・バイアスのリスクはほとんどの研究で低かった。
 1つの試験だけが、選択、実行および検出の偏りの危険性が高かった。

結果

・192名の参加者を含む筋ジストロフィーの6件の試験のメタ分析では、
 プラセボ群と比較してクレアチン群の筋力が有意に増加し、
 平均差は8.47%でした。(95%信頼区間(CI)3.55から13.38)

・115名の参加者を含む4件の試験のプールデータは、
 クレアチン治療中にプラセボと比較して有意に高い数の参加者が、
 リスク比4.51(95%CI 2.33〜8.74)で気分が良いことを示しました。

・特発性炎症性ミオパチーを患っている37人の参加者における1件の試験もまた、
 機能的能力の有意な改善を示しました。

・臨床的に関連のある有害事象を報告した試験はありませんでした。

・代謝性ミオパチーでは、33人の参加者を含む3件のクロスオーバー試験のメタアナリシスにより、筋力に有意差は見られなかった。

 ある試験では、日常生活の活動が著しく悪化し(1から10のスケールで平均0.54、95%CI 0.14から0.93)、マカードル病の高用量クレアチン治療中に筋肉痛が増加したことが報告されています。

筋疾患を治療するためのKley RA、Tarnopolsky MA、Vorgerd M.クレアチン。系統的レビューのコクランデータベース2013年第6号。番号:CD004760。DOI:10.1002 / 14651858.CD004760.pub4。


まとめ


研究結果からは、クレアチンが有用であることがわかりました。

筋力が約9%増加した事例もあるため、疲労軽減するだけではなく筋力低下にも使えるクレアチンは万能に使える成分の一つではないでしょうか?

疾患も種類によっては、効果があまりないものもありましたが、
2011年の研究も含まれているこの結論は、今後の筋肉ライフに心強いものと思います。

一般的なお店には中々取り扱っていないので(探したのですよ)
サプリメント専門店などで探してみては如何でしょうか?

実験で摂取されている量は1日0.04g/体重kgという割合で飲んでいたようです。

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