今回は慢性歯周病に対する介入について
慢性歯周病を放置していると、関連されている心血管障害のリスクも上がってしまうもの。
では歯周病の治療をすれば心血管障害の管理、予防が出来るのでは?ということを研究している論文を紹介します。
研究内容
歯周炎患者のCVDの一次予防を評価した研究は確認されていません。
3年以内に1つの冠動脈または冠動脈イベントの50%以上の閉塞を有する303人の参加者を含む1件の研究が含まれた。
この試験では、6か月から25か月のフォローアップ期間について、スケーリングとルートプレーニング(SRP)をコミュニティケアと比較しました。
死亡に関するデータ(すべての原因またはCVD関連)は報告されていません。
慢性歯周炎患者のCVD再発のリスクを低減するSRPと地域医療の効果を決定する証拠は不十分でした。
結論
慢性歯周炎患者において、歯周治療が長期的にCVDの再発を予防できるかどうかを支持または反論するには不十分な非常に質の低いエビデンスが見つかりました。一次予防に関する証拠は見つかりませんでした。
Li C、Lv Z、Shi Z、Zhu Y、Wu Y、Li L、Iheozor-Ejiofor Z.慢性歯周炎患者の心血管疾患管理のための歯周治療。Cochrane Database of Systematic Reviews 2017、Issue11。アート。番号:CD009197。DOI:10.1002 / 14651858.CD009197.pub3。
まとめ
この人数からでは何とも言えないものですが、歯周病と心血管障害の関連?とも思ったりもしますが、西洋医学上関連性があるとはなっているもの。
どちらにせよ慢性歯周炎とまでなっていたら治療した方が良いと思っていますので、
心血管など気にせずに治療されてください。