今回は深部静脈血栓症の治療は在宅?入院?について
深部静脈血栓症は震災の際や飛行機などの座りっぱなしで起きることで知っている人も多くなってきた症状です。
一般的な予防策、というよりは治療となった際に在宅で治療するのが良いのか、入院して管理されながら治療するのが良いのか?を研究している論文を紹介します。
研究内容
このレビューでは、同等の治療群を有する1839人のランダム化参加者を含む7つのRCTを含めた。
これらの試験は、自宅でLMWHで治療された患者は、ヘパリン(UFH)または低用量ヘパリン(LMWH)で病院治療を受けた患者よりもVTEイベントの再発が少ないことを示しました。
結論
低品質のエビデンスは、LMWHを使用して在宅で治療された患者は、病院で治療された患者よりもVTEの再発が少ないことを示唆しています。しかし、データは、大出血または軽出血、死亡率(低品質のエビデンス)に明確な違いを示さず、これらの結果に対する在宅治療は入院治療よりも悪くないことを示しています。ほとんどの医療システムは家庭環境でより多くのLMWHを使用する方向に向かっているため、これらの治療を比較するために追加の大規模な試験が行われることはまずありません。したがって、在宅治療が標準となる可能性が高く、さらなる研究は、臨床予測ルール、バイオマーカーの開発、疾患の重症度に合わせて治療を調整するために使用できるイメージングを含む地域のガイドラインを考案することにより、実用的な問題を解決することに向けられます
Othieno R、Okpo E、Forster R.深部静脈血栓症に対する在宅治療と入院治療。Cochrane Database of Systematic Reviews 2018、Issue 1. Art。番号:CD003076。DOI:10.1002 / 14651858.CD003076.pub3。
まとめ
確実な結果ではないようですが、どうやら自宅で行う薬物療法でも十分な結果が示されていました。
在宅治療に関しては前向きな結果が見られたため、飲み忘れや他の要因などを省いたりしたものですので、何か不都合が出ればすぐに相談する。ということを念頭においていれば研究結果通りの利益は得られそうです。
DVTが起きる条件としては、手術後、外傷などで動けなくなってしまった時に起きやすく、単に動けなくなった時にも起こり得ることです。
治療の際は自宅でも十分に行えることをご存知ください。