今回はイメージ通り体が動くのか?ということについて
スポーツなどでは、自分の体をイメージングさせて行う練習もあるようです。
一度だけそういった指導をしているチームに出会ったことがあります。
良く、想像し、得点することを・・・というアレとは別な話で、
フォームや距離感、などのシュミレーションということで。
紹介する研究は、サンプル数がかなり少ないので参考にできるのか?という疑問はありますが、題材自体が面白かったので紹介します。
研究内容
・競技はダーツを選択
・20人のエキスパートと21人の初心者を対象にしました。
・すべての参加者には20ユーロを渡した。
・事前テストに10回投げ、50回のイメージング、ポストテストに10回投げた
結果
専門家も初心者もパフォーマンスに差が出ませんでした。
初心者にとってフォームや力加減よりも「距離感」のイメージングが出来ていなかったことがわかりました。
まとめ
この実験結果から初心者も専門家もイメージングによる差はなかったということがわかりましたが、イメージが出来なくて初心者が上達しなかった。ということはなかったようです。
ダーツですので、真ん中のブルズアイに対する照準が専門家よりも精度が低く、
実際に投げると大きく下に当たったようで。
この結果を実際にスポーツなどで当てはめるとしましたら、イメージングというものはそんなに成果をだしてくれないのであれば、日頃から同じ動作をどれぐらい反復して行えているのか?という神経学的な発達の部分に当てはまる話かと思われます。
臨機応変力も大事と言われる人もいますが、日頃からの反復で精度が向上するかも?
ということがより信憑性が高まるかもしれない研究結果でした。
最後に心理学的にも分析されていた本研究は、ターゲットの距離などに対する「思い込み」が一番の差になっていました。
思い込みか~
https://doi.org/10.1016/j.humov.2019.03.005