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【バレエ】ダンサーによくある足の変形について

Wednesday, December 16, 2020

バレエ


 今回はバレエダンサーの足の変形について

熟練したバレエダンサーになるほど足の変形に悩まされます。

そんな足の変形とどのような障害が起こるのか?そして、足の筋肉などの機能として何が重要なのかを紹介します。


変形による障害


・腓骨神経麻痺
足首のくるぶし、外側(外果)の後ろを通って足を外側に向ける筋肉を支配する神経が「腓骨神経」といいます。

この神経に麻痺が起こると、足首は外側に向きづらくなり、代わりに内側に傾ける筋肉群が強化され、足首は内反変形が起こります。


・陳旧性腓骨筋腱断裂
腓骨筋腱が断裂することで、腓骨神経麻痺のような障害が起こります。


・後脛骨筋腱拘縮
後脛骨筋腱が拘縮を起こすと、腓骨筋<脛骨筋と強さのバランスが崩れ、腓骨神経麻痺と同じような変形が起きます。


・腓骨筋腱痙性偏平足
腓骨筋群が痙攣を起こし、脛骨筋よりも強くなると偏平足になります。
この変形は小学生にみられることがあり、腓骨筋が強くなりすぎると足踏まずの部分を使って地面に立つようになるため、バレエダンサーでも見られる変形です。


・後脛骨筋腱機能不全症
中高齢に多い、成人期偏平足です。
脛骨筋群が機能不全を起こして、相対的に腓骨筋群が強くなるために扁平に変形します。
この状態は悪化すると腱が断裂することもある変形です。


・ばね靭帯線維軟骨複合体損傷(SLFCC損傷)
股関節にもある臼蓋(きゅうがい)が足にもあります。
土踏まずの真ん中あたり(距骨直下あたり)にあり、この箇所が破綻すると扁平となります。



これらから、よく起こり得る変形は「内反変形」と「扁平足」となります。


重要な機能をする筋肉

前提として、足首周辺の筋肉すべてがバランスよく使えれば問題は起こり辛いということ。

しかし、上述した変形では筋肉の痙縮、拘縮や神経の麻痺など、何かしらの障害で筋肉の機能にアンバランスが起こりますので、変形に対し何処の筋肉を使うのかを述べます。


・内反変形
足が内側に向きやすい変形なため、足首を外側に向ける筋肉群の弱化が考えられます。
・長腓骨筋
・短腓骨筋
・長趾伸筋
・長母指伸筋


・扁平足
足の母趾側が地面に落ちているため、後脛骨筋が重要になってきます。


※トレーニングのヒント
これらの筋肉は「使う」という意識が難しいため、一般的に行われるようなタオルギャザリング(タオルを引き寄せる)というトレーニングでは、強度が足りないので効果を実感し辛いことが考えられます。

ネットでも検索すると足裏のトレーニングなどは色々とありますが、私自身が実感している方法を提案します。

・立位で行います。
そして、足を1番に形を作ります。
1番の状態で、親指と親指の付け根(母指球)、踵、小指と小指の付け根(小指球)それぞれに体重が載るように力を入れます。

この状態を2番、4番、5番と同じように出来るようにするだけ。

この方法を行うにあたって、私が気を付けているのは、足で床を押す!という意識を忘れないようにすることです。

まとめ

バレエダンサーに多いと言われる足の変形を紹介しました。
筋肉の場所などは調べるとすぐにわかりますが、実際に収縮の実感を得るためには、分かっている人からレッスンを受けられると良いのかなと。

そういった環境が難しい人は、私がおススメするような床や地面を足の裏で押す!という感覚を実践してみてください。

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