KeiS a medical professional

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【無呼吸症候群】治療法のエビデンスについて

Wednesday, December 23, 2020

不眠症

ここ数年問題視されている睡眠障害の一つである閉塞性睡眠時無呼吸です

それらの治療方法は多様化していることを治療中の患者からお聞きしました。

今回紹介するのは、その治療法で何が最も適切な効果が得られるのか?
それを調べている研究があったため、治療中の方は勿論ですが、
治療はまだ・・・という症状をお持ちの方にも参考になって頂けるかと思います。

まずは結論から


結論から言いますと、人が呼吸するにつれて気道に空気を連続的に噴射するCPAP(Continuous Positive Airway Pressure)と呼ばれる装置で、治療することを選択することが統計上の結果から好ましいようです。

研究の内容


323人の参加者で8件の研究を対象にしています。
この研究では、位置療法をCPAPと比較し(72人の参加者)、
位置療法を不活発な対照と比較しています。(251人の参加者)

ポジション療法とCPAPを比較した研究では、
グループ間でESSに差がないことがわかりました。

CPAP療法は、位置療法と比較して、
AHIにおいてより大きな改善を示していました。
(CPAPを用いた場合、1時間あたり6.4イベントが少ない)

ある小規模な研究では、人々はCPAPよりも2.5時間長く位置療法を遵守しました。
2つのグループ間で生活の質や睡眠の質に差は見られませんでした。

ポジショナルセラピーと非アクティブコントロールの比較では、
ポジショナルセラピーはESSとAHIのコントロールよりも優れているように見えました。(ポジショナルセラピーではESSは1.58低く、AHIは1時間あたり7.38イベントが少なかった)

別の研究では、参加者の10%に有害作用が見られました。
一般的な副作用は、睡眠障害および背中と胸部の痛みです。
ある研究では、体位療法と不活発な管理の間で生活の質と睡眠の質に差がないことが報告されています。

まとめ


ここで指す位置療法は、睡眠中に人を脇に置いておくのに役立つ介入です。
例としては、転ぶのを防ぐための人の背中の何か(テニスボールなど)、
特別な枕、または人が自分の背中に転がったときに振動するアラームなどがあります。

結果からすると、アラームがなったり時間制限付きの装置があることで睡眠の質自体に変化は出ていません。

ここで出た結果は無呼吸低呼吸指数(AHI)と呼ばれる尺度を使用して測定されます。

これに変化があったということは症状の改善傾向はあるため、
長期的に実施すると睡眠の質も改善していくのかも知れません。

治療自体も大変かとは思いますが、閉塞性睡眠時無呼吸によって自分だけではなく一緒に寝ている人などにも影響が出ることから治療は積極的に行うべきなのかと思われます。

Srijithesh PR、Aghoram R、Goel A、DhanyaJ。閉塞性睡眠時無呼吸に対するポジショナルセラピー。系統的レビューのコクランデータベース2019、第5号 番号:CD010990。DOI:10.1002 / 14651858.CD010990.pub2。

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