今回は動機付け面接について
使い続けられている面接である「動機付け面接(MI)」ですが、
形式化された学びをしている、していないこともあります。
定義のみを結び付けた方法を何気なしに教わっていることもあれば、
慣習的にそれを学んでいる人もいます。
そんな動機付け面接の基礎の一部を参考にできるヒントとして紹介します。
変化に対する両面性
動機付け面接において何かを変化させることを前提とした話が進められることはあります。
そもそも変化が簡単に行えるのであれば、クライアントはアナタを必要ともしないし、他人の助けを必要ともしません。
これには変化することに困難さが生じているからであると考えられますが、
それには複雑な感情などが関与するため、この不確かさを問題と見なすべきではありません。
変化に対してはクライアントと共に解決していくべきことであるため、
これらの両面性はよくあること。であると認識するべきである。
変化は一直線ではない
クライアントと共に変化をしていても、その過程は右肩上がりに変化するものではありません。
始めは一進一退でも、古い癖によって初めの状態に戻ることもありえます。
そして、クライアントは医療提供者の助けがなくとも変化しようとし、多少でも目標を達成することがある。と認識するべきである。
準備性について
MIトレーナーによっては「準備性」をバイタルサインと呼ぶ人もいるようで。
バイタルサインとは血圧や体温、脈拍などの健康状態の指標であるが、
クライアントの変化に対する準備性のレベルに細心の注意を払うべきであるためこう呼ばれる。
クライアントが変化に対して前向きあったとしても、変化することの重要性が低いと思ったように進行しません。
変化に対する重要性を高めることに注意とエネルギーを注ぐべきである。とされています。
この準備性に対してはMIの提供者によって良し悪しが左右されるため、
良いカウンセリングとはこの部分も外せないということに。
まとめ
基礎的な部分でもあるため、ふわーっとした内容と感じる人もいるのかもしれません。
しかし、この前提を理解しMIを提供していなければ悪い内容なMIが実践されているかもしれません。
医療従事者の中にもカウンセリングが下手な人、上手い人といますが、これらの前提を知っているかが違いの1つだと考えていますので敢えて紹介することにしました。
是非ご参考までに。